こんにちは。編集部です。
今回は、オーストラリアのオーガニック事情について知りたいと思い、
日本からオーストラリアに移住し、
ACO認定のスキンケア製品を世界で初めて開発した「ONEgroup株式会社」に勤めるチャンドラーまゆみさんに、
現地で暮らして感じたオーガニック文化や、日本に住んでいた時との違い等をお伺いさせていただきました。
チャンドラーまゆみさんプロフィール
チャンドラーまゆみ
OneGroup株式会社副社長
オーストラリアの老舗オーガニック製造会社ONEgroup(Organic and Natural Enterprise Group)に2016年より務める。同年末には日本支社ONEgroup株式会社を立ち上げ副社長に就任。新ブランドULTRAFOODS, HAPPIを展開し、日本のオーガニックムーブメントに貢献する。
ヨーロッパ線のCAを10年間務めた後、結婚を機にオーストラリアへ渡り、現在はオーガニックに携わる仕事をされているチャンドラーさん。
オーガニックに対する幅広い知識や、現地で肌で感じたことを気さくな語り口で語っていただきました。
※当記事の内容は、現地でオーガニック事業に携わるチャンドラーさんから見た、オーストラリアの文化事情をご紹介するものであり、事実情報と異なる可能性もございます。
目次
【オーストラリアのオーガニック事情を教えてください!】
オーストラリアのオーガニック製品を使っている日本人は多くても、
オーストラリアでオーガニックに携わる仕事をされている日本人は少ないのではないでしょうか。
素晴らしいキャリアをお持ちのチャンドラーまゆみさんに、色々と質問してみました。
■Q1:オーストラリアでオーガニックのお仕事をされたきっかけを教えてください。
・A1:現地の親達の、子供に対するオーガニック意識の高さに刺激を受けたからです。
もともと、10年間国際線のCAをしていた時からオーガニックが身近にありました。
例えば、10年前のスイスはオーガニック意識が高く、
飛行機内の食事の中に「オーガニック」のチョイスがあったんです。「Chiken, Beef, or Organic」という風に。
仕事を通じてオーガニックの知識のベースが作られていた頃、今の主人と出会いオーストラリアに移住したんですが、
現地で暮らしてみて、親達が子供のために”オーガニックで新鮮なものを与えようという意識”がとても強かったことに刺激を受けました。
なので、もともと知識と興味があったオーガニックをオーストラリアでさらに肌で感じ、仕事にしようと思ったことが、きっかけになります。
編集部後記:
オーストラリアでは、オーガニックが当たり前のものとして浸透しているそうです。
チャンドラーさんいわく、食事だけではなく、10年以上前からビニール袋よりもエコバッグを使っていたり、自然環境を守るために行動するという意識を自然に思っている方が多いと感じるそうです。
■Q2.現地でオーガニックが文化として根付いていると感じる瞬間はありますか?
・A2.オーガニックが生活の中に当たり前にある環境だと感じます。
※スライドを使って説明していただきました。
オーガニック農場とマーケットが密接しており、オーガニックの食材を手に取りやすい環境ですね。
あと、ママ友と話すときに、子供に対して新鮮で安全なものを与えたいという親が多い気がします。
■Q3.オーガニックに関して、日本在住時と比較して違うと感じる部分を教えてください。
・A3.食への意識の高さと、オーガニックに関する活動の盛り上がりだと思います。
□健康のための食事の考え方について
日本では風邪を引いたらすぐに病院に行きますが、
オーストラリアは「ビタミンCたっぷりのフルーツを食べて、水分をたくさんとって暖かくして寝なさい」と言うように、食事で治す方が多い印象がします。
日本人を受け入れているホストファミリーの知人は「なんで留学生ってあんなに薬を持っているの?」と驚くほどです。
私の主人も、身体の調子が悪いときに食事を全食オーガニックに変えたら、調子が良くなったので、
日本にいる時と比較すると、薬に頼らないようになったとは思います。
□オーガニックに関わる活動について
特にゴールドコーストでは、海岸沿いにオーガニックカフェが並んだり、サーファーが海を守る活動をしていたり、小学校でサステナビリティの活動が行われていたりと盛んです。
※お子様のビーチクリーン活動
編集部後記:
限られた時間の中で全てを聞くことはできませんでしたが、チャンドラーさんの話から、
オーストラリアに住む人たちにとっては、オーガニックは普通のことなのではないかと感じました。
【現地のオーストラリア事情について聞いてみて】
チャンドラーさんから現地のオーガニック事情を聞いてみて、オーストラリアではオーガニックが盛んであるということに、改めて納得しました。
自然豊かな風土で、子供の頃から自然を大切にする習慣を学んでおり、
オーガニックという選択肢を選びやすいように、周囲にオーガニックのものが溢れている環境なんだと思います。
風土も文化も違うオーストラリアと日本を一概に比べることはできませんが、
10年以上も前からエコバッグを使っていたということには、個人的にすごく驚きました。
少し聞いただけでも、国毎にオーガニックに対する意識が違うことが分かり、
自分でもオーガニックの歴史や各国のオーガニック文化について調べてみたくなりました。
オーガニックって奥が深いですね!
チャンドラーまゆみさん、お忙しい中本当にありがとうございました!