こんにちは。編集部 管理栄養士の高橋です!
今回は、前回に引き続き“あぶら”について解説してきます!
みなさんが、よく聞いたことがある“あぶら”についてまとめてみました。
あぶらの構造(飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸などなど・・・)について別の記事にまとめているのでよかったら見てみてください!少し難しいですが・・・
>>>あぶらってどんな構造なの??”あぶら”について①
目次
〜飽和脂肪酸を多く含む油〜
●パーム油
アブラヤシの実から採れる油。
最も多く生産されている植物油で、価格も安い。
固形のパーム油はチョコレート、アイス、マーガリン、ホイップクリームの代替品として使われています。
実は、食品だけでなく、化粧品や石鹸・洗剤などの原料としても使われているんです・・・。
原材料名には必ずしも「パーム油」と書いてあるわけではなく、「植物油脂」「植物油」「マーガリン」「ショートニング」「乳化剤」「界面活性剤」などと書かれていることが多く、【見えない油】とも言われているほど・・・
知らず知らずのうちにパーム油にたくさん摂りすぎてしまっているかも・・・摂りすぎは悪玉コレステロールが増えてまうので、量に注意した方は良さそうですね!
●ココナッツオイル
ココヤシの実から採れる油。
20度以下になると固まる性質を持っていて、酸化しにくく熱に強い。だから、加熱調理に向いています!
消化・吸収がスムーズに行われるため、体脂肪として蓄積されにくいと言われています。
魅力的なオイルですね!!
●ラード
主に豚の背中の部分の脂からなる。
豚脂の不純物を取り除いて、練り合わせながら冷やし固まらたものです。
酸化されにくいため、加熱調理に向いています。
ラードを使用した揚げ物はサクサクとした食感に仕上がります。が、時間が経つにつれ、温度が下がり油が固まってしまうので、油っぽくなってしまいます・・・
調理で使う時には食べる時間を注意してみてくださいね!
●バター
牛乳から分離したクリームを練って固めた油。
酸化されにくいため、加熱調理に向いています。
だから、お菓子作りでもよく利用されているんですね!
1箱分のバター(200g)を作るのになんと、牛乳が約4.4Lも必要らしいです!驚き!
〜不飽和脂肪酸を多く含む油〜
不飽和脂肪酸については別の記事を見てください。
>>>あぶらってどんな構造なの??”あぶら”について①
【オメガ3(n-3) 系脂肪酸を多く含む油】
●えごま油
シソ科 の1種であるえごまを原料とした油。
α-リノレン酸が豊富!!α-リノレン酸は、体内でEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を作る原料となります。
これらは、皮膚の健康を助ける働きがあると言われているんです!また、血中のコレステロール値を下げる働きがあると言われています!
酸化しやすいため加熱調理には向かず、サラダのドレッシングやマリネなど、加熱処理をしない食べ方がオススメです!
●アマニ油
アマ科の植物の種子から抽出された油。
α-リノレン酸が豊富!血中のコレステロール値を下げる働きがあると言われています。
酸化しやすいため加熱調理には向かず、サラダのドレッシングやマリネなど、加熱処理をしない食べ方がオススメです!
【オメガ6(n-6) 系脂肪酸を多く含む油】
●大豆油
大豆から作られる油。
リノール酸が豊富!!
リノール酸は血中のコレステロールを下げる働きがあると言われています!
油として家庭でそのまま使われることは少なく、実はサラダ油やマーガリン、マヨネーズなどに加工されて食卓によく登場しているんです。
●コーン油
トウモロコシの胚芽を原料とした油。
ビタミンE(抗酸化作用を持っている)が豊富で、酸化には比較的強いですが、リノール酸(酸化しやすい脂肪酸)を多く含むので、加熱調理にはあまり向きません。
コーン油って、あまり聴き馴染みのない油ですよね。コーン油そのものは、高価な油らしいんです!
でも実は大豆油と同じく、油として家庭でそのまま使われることは少なく、実はサラダ油やマーガリン、マヨネーズなどに加工されて食卓によく登場しているんですよ。
【オメガ9(n-9) 系脂肪酸を多く含む油】
●オリーブオイル
オリーブオイルは、オリーブの果実から抽出される油。
オレイン酸が豊富!!酸化しにくい油と言われています。
血中の悪玉コレステロール値を下げる働きがあると言われています!
ここで、くみんちゅ編集部もすごくおすすめオリーブオイル【フシコス】のご紹介!
【フシコス】は最高品質のエキストラヴァージンオリーブオイルです。
フルーティーな味わいで、どんな料理もワンランクUPさせてくれる!
大切な人へのプレゼントにもぴったり。
もちろん自分へのごほうびとして、たまには贅沢に・・・
体に染みわたる至福のオイルです。
→【フシコス】
●なたね油(菜種油)
セイヨウアブラナという植物から抽出される油です。
オレイン酸が豊富!!一般的に熱に強く、酸化しにくいと言われています。
●こめ油
玄米から採れる“米ぬか”や“米胚芽”を原料として作られる油。
オレイン酸、リノール酸が豊富!血中の悪玉コレステロールを下げる働きがあると言われています。
一般的に熱に強く、酸化されにくい特徴があります。なので、揚げ物に適した油と言えそうですね!
どうでしたか?
油と言っても、使い方や成分が様々です!
用途にあった油を使って、健康に生活していきたいですね!
普段使用している“あぶら”について
みなさんが少しでも考える機会ができると嬉しいです!
参照:農林水産省HP